建築工法

夫がRCにこだわる理由。コンクリート住宅は木造よりも魅力的なのか?メリットとデメリット。

投稿日:2018年10月10日 更新日:

私は10年前に夫と結婚したのですが、その時から夫は「RCで家を建てたい」と、ずーっと言っていました。私は実家は木造の一軒家だったし、コンクリートの家はあまり見たことがなくて、ピンと来ませんでした。マンションや学校はコンクリートで出来ているけど、片田舎の住宅街ではコンクリートの家なんてあまり見かけませんから。

夫に話を聞いていると、RCの家はとにかく高い!そんなお金をかけてRCにする必要あるの?と私は思っていましたが、彼がなぜRCにこだわるのかを聞くうちに、高額な費用を払ってでも買う価値があるとわかりました。

さらに、RC=高額とはいうものの、長い目で見たら意外と高額すぎる訳ではないということもわかってきました。

男性は家をスペックで考える方が多いですが、私は女性目線で感じたRCの魅力について書いてみたいと思います。

 

RC以外の工法についてはこちらもどうぞ↓

https://tateppe.net/kouhou

RC住宅の魅力

まずRC住宅は何が良いのでしょうか?木造よりも建築費用はかなり高額になるのに、RC住宅を選ぶ人がいるのはなぜでしょうか?それには、木造住宅にはない魅力がたくさんあるからです。

魅力1、頑丈な躯体

一番の魅力はやはり丈夫なところ。地震の多い日本、耐震性はどんな工法の家でも工夫されていて安心基準を確保していますが、RC住宅に勝る家はないのではないでしょうか。

魅力2、耐火性

家が密集した住宅街で火事が起こると、貰い火が怖いものですが、RC住宅は外からの火にとても強いです。

内側から燃えてしまったら、火事は免れませんけどね。

魅力3、遮音性

コンクリートの壁で囲まれたRC住宅は、とても静か。外の音も入らないし、中の音も外に漏れません。

昨今の木造住宅も、窓の品質が上がりかなり静かな家が増えていますが、そのかわり室内に入ってみると、二階の足音が一階にまる聞こえなんてことはよくあります。その点、床もコンクリートで出来ているRC住宅は、室内の足音も気になりません。

魅力4、耐久性

木造の家は固定資産税が25年で経年限定補正率が2割になるのに対して、RC住宅は2割になるまでに45かかります。

これは木造の耐用年数が25年というのに比べて、RC住宅の耐用年数は45年と見られている、とも言えるのです。

木造住宅が25年で住めなくなるということでは全然なくて、今は木造住宅も50年、60年もたせることを売りにしているメーカーがほとんどだし、住むことはできるけど躯体は弱くなっていきます。

魅力5、屋上を活用できる

木造住宅でも屋上を作ることは可能ですが、雨漏りの原因になったりメンテナンスが高額だと聞きます。さらに土を乗せたり大きなプールなどの重たいものは建物に負荷がかかるのでNG。それに比べるとRC住宅では屋上に花壇を作ったり、プールで遊ぶことも可能です。

RC住宅のデメリットは?

魅力的なRC住宅ですが、もちろんデメリットもあります。次はそちらを見ていきましょう。

デメリット1、建設費が高額

建築工数がかかるため人件費がかかります。さらに建材の運搬など費用が高額になります。

デメリット2、解体費がかかる

木造に比べて頑丈に作られたRC住宅は解体費も高額です。

デメリット3、熱伝導率が高い

夏は暑く、冬は寒い家になるとよく言われています。ですが私は今コンクリートのマンションに住んでいますが、冬は木造住宅に比べて暖かいです。夏は確かに木造住宅に比べると暑い。でもエアコンの効きは良く、一度つけてしまえばすぐに涼しくなります。そしてコンクリートの家は夏は暑く冬は寒いと言うのは一昔前のこと。最近ではは断熱材の使用でむしろ夏は涼しく、冬は暖かい快適な家づくりが可能になっています。

デメリット4、建物自体が重い

コンクリートなので、建物はかなりの重量になります。そのため地盤改良が必要な場合は、それなりの費用が発生します。

デメリット5、コンクリートの冷たい雰囲気

やはり木には自然の温もりがあります。ただコンクリートのむき出しの家にしなければ、冷たい雰囲気はさほど気にならないと感じています。現に、今はコンクリートのマンションに住んでいますけど「冷たい!」なんて感じませんから。

夫のこだわりとは

RC住宅の魅力とデメリットについて書いてきましたが、10年以上も前からRC住宅を建てる!と言っている夫のこだわりは一体どこにあるのでしょうか?

まず夫は10年前からフリーランスになり、自宅で仕事をしています。一日中パソコンの前に座って仕事をしていて、忙しいと徹夜することもしょっちゅう。そんな仕事人間の彼は、集中して仕事に向かえるように、とにかく静かな空間を作りたいのだそうです。

また、夜中に仕事をしているときに、息抜きで大音量で音楽を聴きたくなるらしい。今はヘッドホンを付けて聞いてるけど、長時間ヘッドホンを付けてると耳が疲れるから、できれば付けたくないそうです。

RCの家なら、外の音も気にならないし、室内の音も外には漏れにくい。

さらに、東北の大地震の後からは耐震性や耐火性がとくに気になるようになったみたいで、その点もRCにこだわる理由のようです。

高額な費用を払ってでも、音を気にせずに静かに過ごしたいし、災害の心配を減らしたいのですね。

私は夫の意見に賛成なので、夫婦一致でRC住宅を建てようと決まりました。と言いつつ…実際には見積もりを作ってもらってみたら高額すぎて、もしかしたら木造になるかもしれません。

土地をもっと安くなるように、駅から離れた場所にすれば、上物にかけられるお金も増えるしRCで建てられそうなんだけど、駅近は必須条件なので背に腹は変えられません。

もし木造になったらちょっと残念なんだけど、でもなるべく防音性を高めたり工夫して建てようと思ってます。

まとめ

現在、夫のこだわりから発生し、私もRCの魅力に納得できたので、コンクリートの家を建てようと進めています。

高額な費用がかかる、という大きなデメリットはありますが、何よりも長持ちする躯体が魅力的です。自然災害のニュースも目立つ最近は、地震や火事が怖いので、その点でも安心できます。また、私は屋上ライフに憧れを抱いてしまったので、是非とも屋上を作り満喫したいのです。

木の家は温もりがあって、それもいいなぁとは思うのですが、床材や家具など内装で工夫をしてコンクリートの冷たさは感じない家にしようと思っています。






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